イーサネット・デスクトップ・ハブを導入するには、以下のステップを
順番に実行します。
参照しやすいように、このページのコピーを取るとよいでしょう。
- 準備
- ハブの配置のために、"イーサネット・デスクトップ・ハブの配置"の指示に従います。
- "イーサネット・デスクトップ・ハブへの装置の接続"の指示に従って、ハブに
装置 (パーソナル・コンピューターなど) を接続します。
- ハブを別のイーサネット・デスクトップ・ハブ、または別のタイプの 10BASE-T ハブに
接続する場合は、"別の 10BASE-T ハブへのイーサネット・デスクトップ・ハブの接続"の指示に従います。
- ハブを 10BASE5、10BASE2、または 10BASE-F のネットワーク・セグメントに
接続する場合は、"AUI ポートを使用したイーサネット・デスクトップ・ハブの接続"の指示に従います。
- "イーサネット・デスクトップ・ハブの正しい動作の確認"の指示に従って、ハブが正常に動作していることを
確認します。
イーサネット・デスクトップ・ハブは、卓上 (または装置ラックの棚などの
同様な面) に置くことも、壁、デスクの下、またはレジスターのスタンドに
取り付けることもできます。
壁面に
取り付ける場合は、次のものが必要です。
-
取り付け用金具 (イーサネット・デスクトップ・ハブに付属) 1 つ。
- イーサネット・デスクトップ・ハブを壁面に固定するためのねじ 2 本。
固定する面に適しており、ハブの重みを支えられるねじを必ず
購入してください。標準の #4 (M3) 平ねじをお勧めします。石壁に取り付ける場合は、
適切な石壁取り付け用金具を使用してください。
- ねじ回し
次の手順に従って、
イーサネット・デスクトップ・ハブを配置します。
-
ハブの位置を選択します。
LED とポートの接続が見やすく、電源コンセントに容易に
アクセスできるように、正しいすき間を空けられる位置を選択する必要があります。
少なくとも、ハブの左右と後部に 51 mm のすき間を空ける必要があります。
LED とポートをよく見られるように、前面に十分なスペースを空ける
必要があります。
- 壁面に取り付ける場合は、次の手順を実行します。
- 壁面用取り付け用金具の穴の位置をガイドとして使って、
壁面にねじの位置のマークを付けます。
- 上記で説明した正しいねじを使用して、壁面のマークを付けた位置に
取り付け金具を取り付けます。金具が壁面にしっかり固定されるように
ねじを締めます。
- ハブの背面の溝が取り付け金具にしっかり掛かるように、
ハブを取り付け金具で保持します。
図 6 は、この手順を図で示しています。
- 先に進む前に、ハブが取り付け金具にしっかり取り付けられていることを
確認します。
- モデル 008 の導入を続ける場合は、"DC 電源コード・クリップを使用した DC 電源コードの接続"に進みます。
モデル 016 の導入を続ける場合は、"イーサネット・デスクトップ・ハブへの装置の接続"に進みます。
図 6. イーサネット・デスクトップ・ハブの壁面への取り付け
誤って電源コードが抜けるのを防ぐために、次の手順に従って DC 電源コード
をモデル 008 の背面に接続します。
図 7 を参照してください。
- 保持クリップの大きな丸い開口部に DC コネクターを通します。
- クリップを取り付ける前に、モデル 008 の背面の DC コンセントに DC コネクター
を接続します。
- モデル 008 の背面にある DC コンセントに DC 電源コード・クリップを
取り付けるには、まずクリップの 2 つの突起を DC コンセントの左側の穴に
挿入します。
- クリップを軽くつまんで、クリップの残りの 3 つの突起を DC コンセントの
右側の穴に挿入します。
- DC コネクターが DC コンセントに完全に挿入されたことを確認します。
図 7. モデル 008 の DC 電源コード・クリップ
- モデル 008 の導入を続けるには、"イーサネット・デスクトップ・ハブへの装置の接続"に進みます。
ここでは、
イーサネット・デスクトップ・ハブに
装置 (パーソナル・コンピューター、プリンター、サーバー、POS 端末など) を
接続するための手順を説明します。
ケーブルを接続する際は、以下のことに注意してください。
- ケーブルを引っ張りすぎたり曲げすぎたりしないでください。
- 電磁気干渉の発生源となる可能性があるもの (モーターを使用した装置、
蛍光灯など) の近くにケーブルを配線することは避けてください。
- 通路など人が通るエリアから離してケーブルを配線して、人が
つまずかないようにしてください。そのような配線が避けられない場合は、
フロア・ケーブル・カバーや同様の資材を使用して、ケーブルを固定し、保護して
ください。
- ケーブル・コネクターに負担がかかりすぎないように、
ハブに接続されたケーブルは必ず支持してください。これは、壁掛け式の
ハブに接続された AUI ケーブルについては特に重要です。
建物内配線を使用せずにイーサネット・ハブに
装置を接続する場合は、次の手順に従います。
- 使用するケーブルが 10BASE-T 仕様に適合していることを確認してください。
"ケーブル要件"に、この仕様の要約が記載されています。
-
ストレート・ケーブルの一方の端を、
装置内のアダプターの 10BASE-T コネクター (NIC と
呼ばれる場合もあります) に接続し、
もう一方の端をハブの 10BASE-T ポートの 1 つに
接続します。
この接続の図については、図 8 を
参照してください。装置に内蔵アダプターの代わりに外付け 10BASE-T トランシーバーが
備わっている場合は、ストレート・ケーブルをトランシーバーに接続してから、
ハブに接続します。
図 8. 1 本のストレート・ケーブルの使用
- ハブを連鎖のために使用する場合は、"別の 10BASE-T ハブへのイーサネット・デスクトップ・ハブの接続"に進みます。
また、モデル 016 に 10BASE2、10BASE5、または 10BASE-F のネットワーク・セグメントを
接続する場合は、"AUI ポートを使用したイーサネット・デスクトップ・ハブの接続"に進みます。
その他の場合は、"イーサネット・デスクトップ・ハブの正しい動作の確認"に進みます。
建物内配線 (壁の中の配線) を使用してイーサネット・デスクトップ・ハブに装置を
接続する場合は、次の手順を実行します。
- 建物内配線が 10BASE-T 仕様を満たしていることを確認します。
"ケーブル要件"に仕様の要約が記載されています。
- 作業エリアでケーブルの接続を開始します。
ストレート・ケーブルの一方の端を装置内のアダプターの 10BASE-T コネクター (NIC と
呼ばれる場合もあります) に接続し、もう一方の端を建物内配線が
終端するフェースプレートの 10BASE-T コネクターに接続します。
この接続の図については、図 9 を
参照してください。
装置に内蔵アダプターの代わりに外付け 10BASE-T トランシーバーが
備わっている場合は、ストレート・ケーブルをトランシーバーに接続してから、
フェースプレートに接続します。
- 配線室で、建物内配線ケーブルが終端するパッチ・パネルなどの
機器の 10BASE-T コネクターに、ストレート・ケーブルを接続します。
ハブの 10BASE-T ポートに、ストレート・ケーブルのもう一方の端を
接続します。
- イーサネット・デスクトップ・ハブの導入を続ける場合は、
接続のタイプに応じて、"別の 10BASE-T ハブへのイーサネット・デスクトップ・ハブの接続"または "AUI ポートを使用したイーサネット・デスクトップ・ハブの接続"に
進みます。その他の場合は、"イーサネット・デスクトップ・ハブの正しい動作の確認"に進みます。
図 9. ストレート・ケーブルと建物内配線の使用
他の 10BASE-T ハブにイーサネット・デスクトップ・ハブを接続する方法は
いくつかありますが、もっとも簡単で一般的な方法はストレート・ケーブルの
使用です。このような接続を行う必要がある場合は、次の手順を実行します。
- 2 つのハブを接続するには、次のいずれかの手順を実行します。
- 別のハブがイーサネット・デスクトップ・ハブの場合は、
"X" というマークが付いたイーサネット・デスクトップ・ハブ
の 10BASE-T ポートのいずれかから、他のイーサネット・デスクトップ・ハブ
の "MDI" というマークの付いた 10BASE-T ポートに、
ストレート・ケーブルを接続します。
注: |
10BASE-T ポートの "X" は、これらのポートがクロス機能を実行する ことを示しています。存在するクロス数が奇数 (ほとんどの場合は 1 つだけ) であれば、
2 つのハブのポート間の接続は正常に行われます。
"MDI" というマークが付いたハブのポートはクロス機能を
実行しないため、必要なものはストレート・ケーブルだけです。
もう一方の端の MDI-X ポートへの接続によって、クロス数は
奇数になります。ただし、1 つのハブの MDI ポートと最後の MDI-X ポートは、
これらのポートが直接接続されているために、同時に使用することは
できないので注意してください。
|
- イーサネット・デスクトップ・ハブを別のタイプの 10BASE-T ハブに接続し、
そのハブに "X," というマークが付いた 1 つ以上の 10BASE-T ポートが
ある場合は、"MDI" というマークが付いたイーサネット・デスクトップ・ハブ
の 10BASE-T ポートから、"X." というマークが付いた別のハブ
の 10BASE-T ポートにストレート・ケーブルを接続します。
- イーサネット・デスクトップ・ハブを "X" がポートに
付いていない別のタイプの 10BASE-T ハブに接続する場合は、
"X" というマークが付いたイーサネット・デスクトップ・ハブ
の 10BASE-T ポートから、別のハブの 10BASE-T ポートにストレート・ケーブルを
接続します。
- イーサネット・デスクトップ・ハブを "X" がポートに
付いていない別のタイプの 10BASE-T ハブに接続し、
クロス・ケーブルだけがある場合は、イーサネット・デスクトップ・ハブ
の "MDI" というマークが付いたポートから、別のハブの任意のポートに
クロス・ケーブルを接続します。
- 前のステップでクロス・ケーブルを使用した場合は、
ケーブルのそれぞれの端に "X" とマークを付けるか、違う色の
ラベルなど識別できるものを使用して、ストレート・ケーブルとクロス・ケーブルを
区別してください。
- これで、両方のハブの 10BASE-T ポートに装置を接続できます。
- モデル 016 の 10BASE5、10BASE2、または 10BASE-F のセグメントに接続する場合は、
"AUI ポートを使用したイーサネット・デスクトップ・ハブの接続"に進みます。
AUI ポートを使用して、モデル 016 を 10BASE5、10BASE2、または 10BASE-F の
ネットワーク・セグメントを接続する場合は、
次の手順を実行します。
- AUI ケーブルの一方の端をイーサネット・デスクトップ・ハブの AUI ポートに
接続し、もう一方の端を 10BASE5、10BASE2、または 10BASE-F のトランシーバーに
接続します。この接続の図については、図 10 を
参照してください。
トランシーバーがイーサネット・デスクトップ・ハブの十分近くにある場合は、
AUI ケーブルを使用せずにハブをトランシーバーに直接接続できることがあります。
図 10. AUI ケーブルの接続 (モデル 016)
- ハブの AUI ポートの正しい位置に AUI ケーブル (あるいは 10BASE5、10BASE2、
または 10BASE-F のトランシーバー) を固定するには、
AUI ポートのスライド・ラッチを左側に押します。
ラッチの押し方の図については、図 11 を
参照してください。
図 11. AUI ポートのスライド・ラッチの押し方 (モデル 016)
- イーサネット・デスクトップ・ハブの導入を続けるには、
"イーサネット・デスクトップ・ハブの正しい動作の確認"に進みます。
導入したハブが正しく動作することを確認するために、
次の手順を実行します。
- 導入したそれぞれのハブごとに、ハブに電源コードを接続し、
スイッチのないアース接続された電源コンセントに電源コードを接続します。
電源 LED がオンになります。
どの LED もオンにならない場合、または LED の 1 つが黄色の場合は、
"トラブルシューティング・プロセスの開始"に進みます。LED の状態の説明が必要な場合は、
"LED の解釈"に進みます。
- ハブに接続された装置を始動し、これらの装置との通信を試みます。
装置が通信できない場合は、"トラブルシューティング・プロセスの開始"を参照してください。
- ハブを連鎖しているか、10BASE2、10BASE5、
または 10BASE-F セグメントに接続している場合以外は、
導入手順は完了です。
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